また列車止まった。

〜1〜

以前の日記に書いた演奏会のうち、出られるかどうか未定だった3月10日のアサヒカワの方の演奏会にも出演できることになりました。
曲目に若干の変更がありますが、この件の詳細につきましては、別に改めて書きたいと思います。

さて、2月と3月に演奏会を入れてしまった結果、このところ毎週末に練習が入ることになりました。
なんか今月家計が苦しいと思ったら、交通費でしたよ。

昨日は、3月に演奏する『マルスピアーレ』の方の練習だったので、一昨日は
「仕事が終わったら、さくっと特急に乗ってサッポロに行って、実家に前泊。午前中に個人練習してから合奏練習に向かおう。」
と考えていた訳なのですが、トクベツシエンメンバー4人で会議やってたら特急の終列車の時間が過ぎてしまいました。
いかんともしようがないので、そのままそのメンバーで飲み会に突入です。
いや、「いかんともしようがないので」って全然飲み会の理由になってないですね。今週トクシ関係でちょっといろいろありまして、金曜日のこの日はトドメが数発。
「やってられっか!飲むぞ〜!」
って展開になった訳です。
おつかれ俺たち。

その飲み会で、新人くん2号より、情報あり。
「幾狭先生、明日JR○○線、運休らしいですよ。大丈夫ですか?サッポロ行けますか?」

がぎょ〜ん。

「バス乗り継いで行くしかないけど。バスが止まったら往生。」

と言ったら、他の同僚も次々とスマホ取り出して調べてくれましたが(※ワタクシ以外の3人はスマホ……)、バスの方は翌日の運行状況はわかりませんでしたので、朝になったらバス会社に問い合わせることにして飲み会続行。
「ダメそうなら、朝早くなら車出せますから、呼んでくださいね。」
って言ってもらいましたが、その後に部活とか控えてる人びとに、そこまで甘えるわけにはまいりません。

翌朝、4時台に起床して、インターネットで経路を調べました。
なんとかバス3台乗り継ぎで、それぞれ遅れがでなければ、練習開始時刻に間に合いそうです。
マルスピアーレのメンバー2人に状況報告と遅刻の可能性があることを書いたメールを送信し、やれやれと思ってバス時刻を再確認したら、最初に乗るバスの時刻に、なんか不吉なアミカケがしてあることに気付きました。

そして、不吉な注釈が。

「アミカケの便は、第2・第4土曜、日祝日運休」


〜2〜

ご町内のバス停から最寄市(仮名)までのバスの1便が第4土曜は出ないことが判明しましたが、1時間遅い2便だとその後のバスの接続が悪いため、合奏練習の開始時刻に大幅に遅れます。

最寄市(仮名)までは20Km弱。運転の苦手なワタクシにも、夏の昼間ならなんとか行けなくはありません。冬の凍った路面が怖いですが、なんとかならんだろうか、と外に出てみました。

吹雪で視界まっしろでした。
家の前の道路は、まだ除雪が入っておらず、国道に出るまでに確実に車がハマります。

家に引っ込んで、町内唯一のタクシー会社に電話しました。
2台しかないタクシーは、どちらも出払っていました。

バス2便で行くしかないようです。

パソコンをたちあげて、マルスピアーレのメンバーに遅刻連絡を送信しました。

2便に乗るべく、バス停まで歩きます。
目的地がサッポロなので、ゴム長靴は避け、冬用の短靴でスネまで埋まりながら国道に出ました。除雪されてるのは車道だけでした。
スネまで埋まりながら、歩道を歩きます。
全身まっしろになってバス停に着きました。
幸い、乗降客の少ない路線なので、5分程度の遅れでバスが来ました。

1便で最寄市(仮名)に行くとアサヒカワ乗り継ぎのバスに乗った方が早く着くのですが、2便だと最寄市(仮名)―サッポロの直行の方に先に出る便があります。
そちらは予約制なので、バス会社の電話番号を携帯に入れてから家を出ました。
なんて用意周到なワタクシ。
と思いきや、受付時間になって予約しようと携帯電話の電話帳を検索しても出て来ません。
どうやら「登録」を押したつもりで、「切」を押したようです。
ガラパゴス携帯すら使いこなせていない現状が暴露されました。

しかし、乗り継ぎの待ち時間が1時間あったのが幸いして、最寄市(仮名)のバス乗り場で乗車手続きをとることができました。
駅前の喫茶店で朝食をとってから乗り場に行ったら、直前に来た人びとは満席で乗れなくなってました。実は危機一髪でした。

バスは無事にサッポロ市内に到着し、地下鉄に乗ることができました。
しかし、そこから先週末に「平日に練習するの無理だし」とか思って実家に置いてきた楽器2台を取りに行かなければなりません。
無精したことを後悔しながら練習会場の近くの駅を通過して実家近くの駅で降り、再び引き返して練習会場へ。
結局、3時間の練習に、2時間遅刻しての参加となりました。


〜3〜

遅参はいたしましたが、前任地であれば、列車が止まったところで運転が苦手なワタクシにはサッポロに行く手段が皆無となっていたはずです。バス乗り継ぎでなんとか行けただけ、まだ良かったと言うべきでしょう。
前任地や隣村では付いている僻地手当が、そのすぐ南隣の現任地では付かなくなるのも、もっともな話です。

マルスピアーレのメンバーが、練習時間を延長しようか、と言ってくれたので、1時間延長してもらって、なんとか2時間練習することができました。

4曲それぞれ練習した後、当日の演奏順で通してみました。

最初の2曲は、いけやんが高音楽器のマンドリン、たろさんが中音楽器のマンドラ、ワタクシが低音楽器のマンドセロを弾きます。
3曲目と4曲目は、世にも珍しい(というほどでもないけど)マンドラ三重奏で、3人ともマンドラを弾きます。

2曲目と3曲目の間に楽器をマンドラに持ち替えた瞬間、
いけやんが
「デカっ!」
ワタクシが
「ちっちゃっ!」
と同時に叫んで、大笑いになりました。

課題を残しつつも楽しく練習を終えて(追い込まれて真っ青になるのは、次回あたりの予定)、練習会場の階上のカレー屋で相談したり雑談(主にワタクシの仕事上の愚痴)したりしながら夕食です。

今回の(ワタクシの)騒動を受けてか、次回練習の会場は、できたらアサヒカワにしようか、ということになりました。
会場がとりやすいのでサッポロで練習してますが、実は3人ともサッポロ市民ではありません。3人の住居の中間地点に近いのは、むしろアサヒカワの方だったりします。たろさんにはご足労かけますが、アサヒカワ集合になったら、ワタクシはかなり助かります。

その後、ワタクシは実家まで、いけやんはサッポロ駅まで、たろさんの車で送ってもらいました。ありがとうございました。

一夜明けて、実家のパソコンでJRのホームページを見たら、帰りの特急はまだ運休でした。
最寄市(仮名)行のバスを調べました。

運休でした。


〜4〜

じゃっかんどっきりいたしましたが、サッポロ―アサヒカワ間の特急スーパーカムイとアサヒカワ―最寄市(仮名)間の鈍行列車を乗り継げば、最寄市(仮名)までは行けます。
最寄市(仮名)から現住所の町までの路線バスも、会社に電話して運行していることを確認いたしました。

帰宅できます。
(全部運休だったら不可抗力で仕事休めるのに〜、などとチラッと思ったことは内緒です。)

今回、楽器を1台自宅に持って帰りますので、大荷物抱えて列車で立ちっぱなしにならんようにインターネットで指定席を予約しました。

実家を出て地下鉄でサッポロに向かう頃には、サッポロの方が吹雪いてきましたが、北上するにつれてだんだん晴れてきました。
家を出るときに文庫本を持ってくる余裕も無かったので、車中で携帯電話からblogを更新してたら、気が付けばアサヒカワです。

アサヒカワで接続列車待ちの間に昼食をとり、名寄行きの快速列車にのりました。
特急運休の影響か、なまら混んでいて、ワタクシが乗り込んだときには既に立っている人もいっぱいいたのですが、たまたま向かいの座席に帽子を置いていた人を発見したので
「スミマセン、ここどなたか座りますか? それとも空いてますか?」
と尋ねたら、その人は黙って帽子を避けました。
おかげで座れましたよ。
ワタクシのために席をとっておいてくれてありがとう。

ここでもまた携帯でblog更新してたら、気が付けば最寄駅(仮名)です。

最寄(仮名)から現住所の町までの路線バスに乗ってる間も、携帯で(以下略)

というわけで、先ほど自宅に到着いたしました。

なんか、なにもしてないけど疲れる1日でしたよ。
やれやれ。



……………。





あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
明日のショクインカイギの資料作んなきゃ!!!!

(完)