昨日、演奏会に出ました。

第42回マンドリン四重奏演奏会(日時場所等はこちら)に、Sound-Holeのみんなと出演してきました。

個人的には三連休の三日目ということで、このところ毎年やってる

「次の列車に乗り遅れたら演奏会に間に合わない!のに、仕事が終わらない!!」

っていうアレがなかったのは気分的にちょっとラクでした。

ただ、そうなると翌日が休日ではないので、演奏会が終わるやいなや特急に乗って帰らなければ、翌日の仕事に間に合いません。

というわけで、時間割を調整して、演奏会の翌日に休みをとることにしました。

偶然、ワタクシとツートップであからさまにババひいてる部署現在の職場では最もハードな部署にいる同僚の新人君も、同じ日に私用で年休でした。
マジメな新人君が、

「ぼくら2人ともいなかったら、残った人たち大変なんじゃないでしょうか? ぼく、がんばれば出勤できると思うので、出ましょうか?」

と言うのを、

「いい! たまに休むべ!」

と説得して、2人とも年休でとおしました。
半分くらい他の同僚へのイヤガラ……(げほげほ)

いえいえ、他の同僚たちも快く「あんたらたまに休め」と言ってくれましたよ。

この日、もっとも持ち授業数の多い2名抜きでの時間割を考えなければならない時間割係はたいへんアタマを痛めるハメに陥るわけなんですが、
その時間割を組む係は………………

………………ワタクシだったりします。

鼻血噴きそうになりながら時間割つくりましたよ(自業自得)。

んでもって、留守中どうしても自習になっちゃうところの課題を作ってたら、2月9日(土)は21時退勤になりました。

年休1日とろうと思ったら、休日が1日つぶれるということを知りました。

と、事前にいろいろありましたが、大きなトラブルもなく翌10日(日)には実家に泊まって楽器の練習をし、
当日も誰も遅刻せずに会場に集合して合奏練習し、
リハーサルもだいたい全部とおしつつ時間内におさめることができました。

リハーサルが終わって退場するとき、客席にいらっしゃったどなたかが拍手してくださったのですが、どなただろう?というのが後でメンバー内で話題になりました。
客席は暗かったので、目の悪いワタクシには音はすれども姿は見えず。
いけやんとぴよは、どなたかいらっしゃるのはわかったが、顔までは判別できなかったそうです。
そして、asakingは、拍手自体に気づいていなかったらしいです。
それはいつもなら、ぴよの役どころなんですが、asakingにもやっぱり集中しすぎると他のことが目に入らなくなるようなところがあります。
2人の共通点は、「ひよこキャラ」です。なにか関係があるのかもしれません。

結局、拍手された方がどなたかは、謎のままです。
幻の拍手の方をご存知の方がいらっしゃいましたら、ご一報ください。

リハーサルを見てくださったKさん(妻)が、いけやんに
「3曲目(五月の花盛り)は楽しそうに弾いてたけど、2曲目(パヴァーナ・イタリアーナ)はつまらなそうだったね」とおっしゃっていたそうです。
個人的には今回の曲で弾いていて一番楽しいのが「パヴァーナ・イタリアーナ」だったので、弾いている方の感じ方と見ている人にどう見えるかの間にはギャップがあるんだなぁ、ということを改めて感じました。

ちなみに、ワタクシは、弾いている間は楽しいのですが、顔まで楽しそうにする余裕がないため、
「つまらなそうに弾いている」と言われます。

いけやんはニコニコして弾くので、
「演奏を楽しんでいる」と言われます。
もちろんいけやんは演奏を楽しんでいるのですが、あの表情は、お客様にも楽しい気持ちになっていただくために必死に作っている笑顔なのだそうです。
(地顔が笑顔だって説もありますが。提唱してるのは、主に幾狭さん。)

並んで弾いてると正反対にみえますが、いけやんもワタクシも楽しんで弾いてますよ〜、と、この機会に無益なイイワケをしておきます。
ワタクシがお客さんサービスで楽しげな表情ができないのは技術的な問題(または地顔が吽形のため)なので、ご容赦くだされ。

リハーサルのあと再び練習を開始したのですが、飲食禁止の練習場所でasakingがあやうくうっかり豆乳のパックにストローをさしそうになったのをきっかけに、

「食事部屋が混雑する前に、早めに昼食をとってしまおうか」

という話になりました。

いけやんとasakingとワタクシは、相談の結果、

「2ヶ所ある飲食可の控室のうち、101号会議室の方はさっき見たら既に高校のマンドリン部の生徒でほぼ満員になっていたようだから、楽屋3の方で食べるのがよろしかろう」

という結論を出し、楽譜や楽器をケースにしまって弁当を持って立ち上がりました。

すると、その間ずっと練習に集中していたぴよが、はじめて顔を上げ、

「もうごはん食べるの? どこで食べるの?」

と尋ねてきましたが、誰一人ツッコミを入れず、

「楽屋3の方で食べるよ。101号会議室は、高校生で混んでたから。」

とフツーに説明している我々がます。


前回書いた通り、Sound-Holeの出番がめずらしく終わり近くでしたんで、
開演後も、出番までは落ち着かず、客席に他のグループの演奏を聴きに行ったり、練習場所で弾いてみたり、ウロウロしました。

そして、

「今、あんまり練習しすぎると、本番までに疲れてヘロヘロになっちゃうよ〜」

と、交互にたしなめあいながら、結局みんないつのまにか猛然と弾いてしまい、なめらかに指が動くようになったころ

「たぶん、今がピークだよね……」

と、じゃっかん後悔したものでした。

もちろんやっぱり本番直前にはピークを過ぎてヘロヘロになっちゃってます。

そんな落ち着きのない中でも印象に残った他団体様の演奏は、常連中の常連トロア・クプルスの「ムーン・リバー」でした。

メンバーの方のアレンジなのですが、途中から5拍子になります。
これがテイク・ファイブっぽくてカッコいい!!
そして、最後はアンパンマンマーチっぽく終わります。
これがまた、なまらカッコいい!!
さすがトロア!!

出番直前だったのに調弦の手が止まって、モニターの画面に目が釘付けになりました。どうしてくれよう。

本番の演奏は例によって、
ライトが当たって調弦がヨレヨレだったとか、
いけやんがハタで見ててわかるくらいガチガチにキンチョーしてたとか、
幾狭さんのトレモロが偏ってペッコペッコいってただとか、
いろいろな意味でいつもどおりでした。
大きなミスは、無かったと思います(たぶん)。

マンドセロが大活躍する曲が多かったため、常連出演者のみなさまから

「セロいじめだww」

と面白がられました。
ぴよさん、お疲れ様。

後で、やはり常連の低音研究室のNさんが、我々の弾いた「パヴァーナ・イタリアーナ」を気に入っていた由、伝え聞きました。
ワタクシ低音研究室のファンなんで、たいへん嬉しいです。
残念ながら今回はタイミングが合わなくて低音研究室の演奏を聴けませんでした。
CDの出来上がりが待ち遠しいです。
色々な意味で。

大学の後輩のY乃さんとK子さんが聴きにきてくれていて、久しぶりにお話できたり、いけやんの恩師が聴きにきてくださってたり、いけやんの縁のある方にハガキを出すという地道なPR活動も実を結んでいました。

大学のマンドリン部の先輩(道東在住)の方からお菓子のさしいれをいただいたのも嬉しかったです。

ワタクシの身内では、母が聴きにきてくれていました。
母には学生時代よりずっとワタクシの「演奏するときの姿勢が悪い」件について指摘されておりましたが、
この日はじめて、「姿勢良く弾けていた」と母に褒めてもらえました。四十路にしてやっと。

さて、前述のとおり翌日年休をとってありましたので、演奏会後はゆっくり一緒に弾いたメンバーと晩飯をともにすることができました。

場所はサッポロ駅ビルの飲食店フロアの中華料理店です。

幾狭さんが
「甕出し紹興酒」を頼んだら、
「亀田氏????」
と聞き違えたひとがいて、それをさらに
「亀出汁」
と勘違いした幾狭さんがいたりして、
演奏会が終わって脱力したとき特有の、どうでもいいことが非常に可笑しい素敵な時間を過ごすことができました。

やっぱり無理やり帰りの特急に乗らないで翌日年休とることにしといて良かった〜。

実家にもう1泊して、翌日。
昼の特急で帰宅しようとサッポロ駅に来まして、
同僚たち宛てに、うしろめたいお土産を選んでいると、駅の構内放送が耳に入りました。

「○○(目的地方向)方面の××駅と△△駅の間で、車両点検のため、○○(目的地方向)行き列車の運転を見合せております。」

あわててみどりの窓口に走り、駅員さんに

「乗車予定の特急◎◎が運休になるかどうかは、まだ決まっていない」

ことを確認しました。

どうなることか、次のお知らせを待つしかなさそうなので、とりあえず弁当を買って列車に乗る予定を変更し、駅のミスドで昼食をとりました。

ミスドを出て、さて中断していたお土産の購入を済ませてしまおうか、と「あまとう」のマロンコロンを手にとろうとしたところに次の構内放送。

「特急◎◎にお乗りのお客様は、8番線にお急ぎください。」

いきなり「お急ぎください」かよ〜〜〜〜っ!!

着替えの入ったリュックと楽器を抱えて走って改札を通り、階段を駆け上がり、特急◎◎になんとか乗車。

めでたく30分遅れで帰路につくことができたのでした。

同僚たち宛てのお土産は、無しです。