CD聴いた。

3月22日(日)のSound-Hole練習日に、第38回マンドリン四重奏演奏会のCDを受け取りました。
自分たちの演奏って、聴きたい気持ちは大きい反面、聴いたときのダメージも大きいのでけっこう怖いですが、今回は先に聴いていた仲間のヒト達から「たしかに調弦は合ってなくてそこはダメだったけど、演奏自体は思ったほどヒドくなかった。」とは聞いていたので……やっぱり怖かったですが。

実際聴いてみたら、azkn氏達が言ってたように、演奏自体は予想ほど酷くなかったです。

1曲目“neutral”(いけやん作曲)の方は、最後の掛け合いでワタクシが入るところが全て微妙に他パートと噛み合ってなかったりするのですが、曲は面白かった。
またなんかの機会にリベンジ演奏してみたい感じです。

2曲目“Fine knacks for ladies”(ダウランド作曲)は、ぴよから「入りがバラけてる。」という情報をもらっていたので、覚悟して聴きました。
ほんとにすごくバラけてて失笑。
調弦も、“neutral”よりこっちの方がヒドかった。
よく、ビバルディの「春」を琴で合奏してることがありますが、あんな感じ。って言ったら喩えが穏やかすぎるか。
これも、ちゃんとした調弦でリベンジしたい。
この曲は歌で聴くことが多いのですが、それだと「歌+伴奏」という感じです。
つまり、メロディ部分(歌)が他の部分(伴奏)より大きい音量になってる演奏で聴くことがほとんどです。
ところが、器楽で合奏すると各声部の比率が対等に近づくように思えるのです。もちろんメロディの比重は他よりも重いのですが、独唱の声楽曲としてよりは格段に「メロディ以外のパートもよく聴こえる」感じになります。(今、「器楽だと」って書いたけど、多分合唱でもそうなるんじゃないかな。)
それが新鮮で面白かったです。

以上、CD聴いた感想でした。

というわけで、ここから先はタイトルから離れます。

この日の練習では、いけやんが書き上げてきた新曲と、ワタクシが持参したルネサンス曲のリコーダー合奏の楽譜を若干弾いてみました。

ルネサンスの曲は、曲の進行とかパートの重なり方とかが、バロック以降の曲を聴きなれた耳には不思議に思えるものがけっこう多いです。そこが魅力的。
なんか、「この音とこの音をこんなふうに重ねたら綺麗に響いたからそうしてみました。」みたいに感じられるのです(ワタクシがシロートだからか……)。
そして、マンドリンとすごく相性がいいです。多分これは気のせいではない。

今回弾いてみた曲も、どれも良かったんですが、特にダウランドの“Can she excuse”が気に入りました。
いつか演奏会で弾きたいです。

というか、そろそろ自分たちの演奏会というのをひらきたい気持ちがあります。
Sound-Holeの自前の演奏会って十年前にひらいたっきりで、その後は専ら四重奏演奏会とか他団体主催の演奏会に出演させてもらうとかでしたが。
演奏会ひらくのって演奏自体はもちろん、事務的な面でもけっこう大変だし、今の状態ではちょっと無理かなぁ、とは感じるのですが。
でも、ひらけたらルネサンス曲のステージとかできたらいいな。
あと、Sound-Holeといえばメンバーのオリジナル曲を演奏する団体として超局地的な集団の中のごく一部の人たちの間では有名なんで、いけやん作曲のステージとかもやりたい。
……できそうなだけ曲がたまってるところが凄い。
ちょっと、本業の忙しさとか、メンバーの散らばり具合とか考えると、難しいよなぁ。

さてさて、いけやんの新曲の方は、子どもの鼻歌をそのまんま主題に使ってたりして、なかなかイイ感じでしたよ。
“neutral”は、いけやんにしては珍しく抽象的な内容の曲でしたが、今回の新曲は「いけやんらしい曲だなぁ」と思いました。弾いていて情景が想像しやすい。
指遣いとかの点で非常に弾きづらいのも、いけやんらしい曲だよ(毒)。

実は、今回の練習ではazkn氏が所用で欠席のため、セロ弾きもマンドセロ自体も不在のまま曲弾きをやってまして、ぴよがマンドラでセロパートを弾いていたのです。
本来はト音譜で弾く楽器であるマンドラをヘ音譜を見て弾くのって、ワタクシも簡単な譜面なら弾けなくはないんですが、けっこう大変です。
それなのに、ぴよは、いけやんのくそむずかしい新曲のヘ音譜をマンドラで弾いてのけたのです。しかも初見で。
このブログでは、ぴよのマヌケ話ばかり書いてますが、実は凄いやつです。

ああ、でも、ぴよのマヌケ話を書かないと、ぴよのファンに悪いのでそれも書いておこう。
今回の新曲を弾く前に、いけやんが楽譜に書いてある注意書きについて説明したのですよ。
以下、臨場感を出すために会話体で書いてみます。

いけやん「1曲目はスイングがかかってて、『♪♪』と表記されてるところは三連符の最初の2音をタイにする弾き方で弾いてね。でも、○○小節目からは楽譜にかいてある(♪♪=♪♪)とおりに弾くことになってるから。そのあとまた××小節目からスイングに戻るから注意してね。」
ぴよ「ねえねえ、○○小節目のとこに ♪♪=♪♪ ってかいてあるけど、どーゆーこと?」

こどものころ、つーしんぼに「人の話を聞かない」って書かれただろう……。