出ました。

2月11日のマンドリン四重奏演奏会の記事を書こう書こうと思いながら、ふと気づくと1ヶ月近く経過しておりました。

その間に、いけやんは、当日の記事をUPしたばかりか、昨年5月の音楽祭で演奏するために作曲した曲をYouTubeにUPしてBlog上で聴けるようにしてます
とてもエネルギッシュです。
まねできません。

というわけで、かなり間が抜けておりますが、第40回 マンドリン四重奏演奏会に関する個人的報告をいたします。

例によって当日朝の始発列車でサッポロに向かうと到着が12時を過ぎてしまうため、リハーサルに出られません。
前日の夕方の終列車で行ってサッポロの実家に泊まることにしました。

しかし、平日の夕方、仕事が終わってから列車に乗るのは至難の業です。
そして、その日の仕事はスキーの引率でした。
朝からバスに乗って隣村のスキー場へ行き、過剰に元気な子どもたちと滑りまくってグッタリしてくる日です。
そのうえ、終業後に某クミアイの会議が入っておりました。

スキー場から職場に帰ってきた後、この職業について以来はじめて、一応法律上は「休憩時間」となっている時間帯(※昼休みのとれない職場なので15:45〜16:45が休憩時間ということになっているが、実際は全く休憩できない。)を利用して帰宅。
急いで風呂に入り、当日の舞台衣装に着替えて楽器を担いで再度職場へ向かいました。

ちなみに、この舞台衣装ですが、事前の話し合いでは、
・「Summer Samba」を弾くから、ぴよ(仮名・推定3歳)はビキニに羽根をつけてリオのカーニバル
だとか
・「ゆるい坂」という曲名に合わせて、幾狭(仮名・愛車は21段変速のクロスバイク)はサイクルジャージにヘルメット
などのイロモノ案も出ていたのですが、
・「The Raiders March」のインディ・ジョーンズにちなんで、冒険者
という無難な路線に落ち着きました。
事前にいけやんから当日の舞台衣装姿写真を添付した気合の入ったメールがきていたため、みんな「だいたいこんな感じ」とテイストを合わせることができました。
いけやんありがとう。

というわけで「これくらいなら、荷物を減らすためにあらかじめ着ていってしまってさしつかえないだろう」という判断だったわけですが、さすがに会議の席では浮いていたかもしれません。

会議中も列車の時刻が近づくと上の空だったのですが(すんません)、ちょうど駅に向かわなければならない頃に議題が紛糾。
途中退席のタイミングを失ってあからさまにじりじりしておりました。思い切り挙動不審です。

それでもどうにかこうにか会議を抜け出し、フロントガラスの霜をとかす暇もなく発車して、駅までどうにかこうにかたどり着き、列車に駆け込むことができました。

席についてから、持ち物を確認。
楽器OK、楽譜OK、財布OK、乗車券OK……
……足台を忘れました。
痛恨の大ポカです。

当日は、リハ前から会場の「北海道鍼灸専門学校かでるホール」に集まって練習です。
足台が無いため、久しぶりに足を組んで弾いたら、ものすごく疲れました。

今回、Sound-Holeのメンバーのうち3名に太郎冠者氏を加えた変則的な構成だったため、ユニット名「Surround-Whole(So Nice)」での出場です。

我々の出番が来て、紹介のアナウンスが流れます。

「おなじみ、サラウンド-ホールが、今年はサラウンド-ホールとして……(以下略)」

……たぶん、「おなじみ、サウンド-ホールが、今年はサラウンド-ホールとして」と言ってくれようとしたんだと思います。
ややこしいことしてスミマセン。

我々の演奏曲目は、3曲でした。

・M.Valle & P.S.Valle「Summer Samba (So Nice)」
いけやん作曲「ゆるい坂」
・J.Williams作曲・太郎冠者氏編曲「The Raiders March」

結果
・「Summer Samba (So Nice)」……軽やかに弾く。予定だったのですが。
・「ゆるい坂」………………………いけやん、スマン。
・「The Raiders March」 …………たろーさん、スマン。

個人的にはやはり、足台を忘れたのが痛恨の大ポカでした。
やっと弾けるようになったハイポジションを、ことごとくミスりました。

また、演奏順が「サッポロ○ンドリンクラブ」と「トロワ・クプ○ス」という、サッポロ圏では指折りの実力派団体に挟まれていたというプレッシャーが……スンマセン、言い訳です。
いつもどおり緊張しまくっただけです。

しかし、同僚のS嬢とその友人のK嬢という二人のアメリカ人のお客様が、雪祭り見物がてらこの演奏会を聴きにきてくださっていて、ものすごい拍手をしてくださいました。
たいへん嬉しかったです。
演奏後にロビーで遭遇したS嬢は、「Summer Sunba」で踊りたくなり、「ゆるい坂」を作曲したいけやんを「すごいすごい!」と誉め、アメリカの曲である「The Raiders March」を演奏してくれたことがすごく嬉しい、と言ってくれました。
ひじょうに嬉しかったです。
アメリカ人はヒトを誉めるのが上手だなぁ、と改めて感心しました。

出番後に、やっと落ち着いて他団体の演奏を聴くことができました。

毎年たのしみにしている「サッポロマンド○ンクラブ・低音研究室」は、今年もイイ味出していました。
特に、カバレフスキーの「道化師のギャロップ」は素晴らしかったです。

演奏会後、楽屋通路でマンドリン連盟ほっかいど支部の代表のセンセイと遭遇したのですが、この方が非常にワタクシ達の演奏を誉めてくださいまして、
「他に影響されない『隔離された良さ』がある」
とおっしゃってくださいました。

それを聞いたぴよ(仮名・推定3歳)が、

ガラパゴス……」

と呟いたのが印象に残っております。

ぴよと言えば、彼女はこの日昼食を買いに出た折に、爪切りを購入してきました。
ピックを削るために持ってきたはずのヤスリが見当たらなかったためだそうです。
「ギター弾きなら必ず爪ヤスリ持ってるはずだから、誰か知り合いのギター弾きに借りればよかったのに。」
と、つっこまれて
「あ〜っ! そうか〜〜!!」
と後悔するも、あとのまつりでした。

その後、いよいよピックを削ろうとすると買ってきた爪切りが見当たらず、バッグのポケットなどを探していたら、さっきは見当たらなかった持参のヤスリが出てきて、結局それでピックを削っていました。

毎度きっちりやらかしてくれます。

しかし、今回最大のネタ提供者は他ならぬワタクシでありましょう。

舞台に出る直前、トイレで用を足したワタクシは、なぜか社会の窓を閉め忘れておりまして、
本番のステージでは、全開で演奏しておりました。
幸い、長めのシャツの裾をアウトにしていたので誰も気づかなかったです(たぶん)。