大迷惑

12月23日(金・祝)、サッポロでSound-Holeの合奏練習をする予定になっておりました。

午後13:00からの練習に間に合うためには、朝8:00台の特急に乗らねなりません。

前日の忘年会で夜更かしと深酒をしたわりにはすっきりさわやかに目覚めたのですが、前日のうちになんの準備もなくばったり寝てしまったため、朝起きてから気持ちはバタバタと(実際はエンジンのかからないままモタモタと)楽器と楽譜と着替えと洗面用具を荷造りして、連休中大雪になるはずだから駅まで徒歩で行くつもりだったのに間に合いそうもないので仕方なく車に乗り、出発しました。

しかし、踏切の手前であえなく遮断機が降り、ワタクシが乗るはずだった特急が無情に目の前を通過していきました。

次の鈍行列車は、12:00台の発車です。
乗り換えて乗り換えて、サッポロの到着するのは18:00頃になります。
練習の終了時刻は、16:00です。
まるまる出られません。

この日は、2月の四重奏演奏会のパートを確定しなければならない日でした。
この日パートを確定しないと演奏会の申し込み締め切りに間に合わないし、実際に弾いてみないと響きがわからないからパートを確定できません。
どうしてもこの日メンバー3人が集まらなければならない日なのに、ワタクシは列車を逃してしまったのでした。

とりあえず、ぴよといけやんに、お詫びの電話を入れました。
すると、2人とも、練習時刻を18:30からに変更しようと言ってくれました。

スタジオの方も、使用時刻の変更をOKしてくれたので、なんとか12:00の鈍行で練習に行くことができました。
このときも、駅まで歩こうと思っていたのですが、ここで遅れたらもうシャレにならん、と思い直し、車で駅まで行きました。

練習では、いつもは一番へたくそなワタクシが一番威張っているのですが、この日はさすがに小さくなって……は、いなかったかな?


…………。
やっぱり威張ってたかも……。


この日、パート割での悩みどころは、
1曲目の曲はマンドリン2台とマンドセロで弾くのが最も響きが良く、
2曲目の曲はマンドリン・マンドラ・マンドセロで弾きたい、
ということでした。

これに、各人の楽器の守備範囲と、このサークルで使える楽器の台数の問題が加わります。

楽器の守備範囲というのは一般的な表現ではありません。要するに、誰がどの楽器を扱えるか、ということです。
マンドリン系の楽器は、種類が違っても構造は同じなので、単純に弦を押さえてドレミファを弾くだけなら、すぐにコンバートが可能です。
しかし、音域によって楽器の大きさが変わるため、低音楽器と高音楽器では、構え方やストローク、弦の押さえ方が違います。
さっきまでマンドリンを弾いていた人が、いきなりマンドセロにコンバートしても充分に響く音を出すのは難しいのです。

いけやんは、マンドリンとマンドラを持っていて、両方弾けますが、普段から弾く機会が多いのはマンドリンです。

ぴよは、高校時代は低音のマンドセロ、大学時代は高音のマンドリンを弾いていて、ということは当然中音のマンドラも弾けます。もっとも守備範囲が広く、どの楽器でもきちんと響かせることができます。マンドリンは自前で持っていて、セロはサークルで某団体よりお借りしているものです。

ワタクシは、マンドラ担当で、自前の楽器もマンドラです。セロはがんばればなんとか弾けますが、マンドリンはあと2か月の練習で楽器の音がきちんと響くように弾くところまでもっていくのはちょっと無理です。

3人で3種類4台の楽器をとっかえひっかえしながら、さらに1曲目については「マンドリン・マンドラ・マンドセロ」バージョンと「マンドリンマンドリン・マンドラ」バージョンと「マンドリンマンドリン・マンドセロ」バージョンの3種類を演奏してみた結果、

1曲目:マンドリンいけやん・ぴよ)、マンドセロ(幾狭)
2曲目:マンドリンいけやん)、マンドラ(ぴよ)、マンドセロ(幾狭)

という組み合わせに決定したのでした。

ワタクシ、マンドセロを正式な演奏会で弾くのは、大学生のときに1度だけ臨時で担当して以来だから20年ぶりくらいです。

この日は、他のメンバーには大迷惑をかけてしまいましたが、なんとか演奏会の申込み〆切まえにパートを決定することができて良かったです。

翌々日、実家から自宅への帰路、大雪で列車が遅れまくったあげく止まり、代行バスに乗り換えて、再び列車に乗り換えて、12時前に着くはずが16時の到着になりました。
列車を降りたら、駅の駐車場にとめておいたワタクシの車が雪ですっぽり埋まっており、素手で掘り返す元気もなかったので、歩いて帰宅しました……。

バチですか?