聖マルコ教会「春のコンサート」に出演して来ました。

6月1日(土)、アサヒカワの聖マルコ教会でおこなわれました「春のコンサート」に、
マンドリンユニット「マルスピアーレ」として参加してきました。

この件につきまして、当blogの2013.3.28付け記事「忙中忙あり」の最後の方でチラッとふれておりますが、「詳細が決まりましたら、あらためてお知らせいたします。」とか書いといてその後まったくお知らせ記事を書かないまま当日から1週間も過ぎてしまいました。
とんだオオカミ中年でございます。申し訳ありません。

さて、演奏会当日を遡ること2週間前の土曜日、会場の聖マルコ教会礼拝堂をお借りいたしまして、最後の合奏練習をおこないました。
この日の午前中、幾狭は○ッカー部の試合の引率でフラノ方面に行っておりまして、

朝、地元からアサヒカワを経由してフラノ方面まで出かけ、
昼、試合が終わったらアサヒカワまで引き返し、
夕方、合奏練習に参加、
翌朝、地元へ帰る、

というカンペキな計画をたてておりました。

ところが、今年度、「ブカツのエンセイにおけるバスの無料使用は2回まで」という制限がなくなるという話が出ていまして、実現すれば毎回無料でバスが使用できるという話が出てきており、まだ実現していないのですが、情報を小耳にはさんだ保護者様の強い要望により今回から突然「現地集合現地解散でなくてバス使用」ということになったのでした。

というわけで、この日の幾狭さんは、

朝、地元からアサヒカワを経由してフラノ方面まで出かけ、
昼、試合が終わったらアサヒカワを経由して地元に戻り、
午後、地元からアサヒカワまで移動し、
夕方、合奏練習に参加、
翌朝、地元へ帰る、

というゲルマン民族並(嘘)の大移動となったわけでありました。

とはいえ、この日は早い時刻の試合の後の遅い時刻の合奏練習だったため、それでも可能だったんですが、
演奏会本番の日の試合はアサヒカワで昼過ぎまでかかり、リハーサルが16時からでしたので、往復のバスに付き添っていては間に合いません。
ブカツの主顧問に事情を話して、バスでの付き添いを主顧問にしてもらい、ワタクシは自分の車で行ってアサヒカワでの試合が終わったらそのままリハーサルに直行させていただくことにしました。
主顧問は自チームの試合での監督の他に、よそのチームの試合の審判もやらねばならんため、主顧問がセイトと一緒にバスで行くとセイトも顧問待ちで会場に長時間とどまらねばならんので、申し訳ないんですが(棒読み)。

ちなみに、演奏会当日のアサヒカワ往復は、事前に地図とにらめっこしてロータリーを避けつつなるべくシンプルで迷わなさそうな経路を予習して臨みました。
それでも往路にちょっとだけ迷子になりましたが、アサヒカワは3年間住んだことがあったため、途中で気づいて軌道修正することができました。
土地鑑て大事。

さて、幾狭匠の演奏会報告日記のマクラが演奏会にたどり着くまでの仕事がらみのあれやこれやブツクサグチグチなのがすっかりデフォになっとりますが、お待たせいたしました、ここからやっと本題の演奏会のなんやかんやを書き始めます。

なお、「マルスピアーレ」のメンバー3名のうち、いけやんはblogに、たろさんはmixi日記に、既に演奏会報告を書いています。

というわけで、コンサートの概要につきましては、いけやんのblog「えぶたんのほっぺ」の当該記事
より引用させていただきます。

春のコンサート−welcome to church- 
日時:2013年6月1日(土) 
18:00開場、18:30開演
場所:旭川聖マルコ教会(旭川市2条西3丁目1-9)
出演:マンドリンユニット Marsupiale(マルスピアーレ)
   アコーディオン Iさん

第一部
1.Nego brilas〜雪がきらきら〜(いけこ作曲)
2.かたかご揺れる(たろーかじゃ作曲)
〜楽器紹介〜
3.リラの雨ふる(たろーかじゃ作曲)
マルスピアーレの名前の由来など〜
4.あなたにあげよう(いけこ作曲)

〜ショートメッセージ(牧師様のおはなし)〜

第二部<アコーディオンIさん&いけこ>
1.蘇州夜曲(服部良一作曲、吉田剛士編曲)<アコーディオンIさん&マルスピアーレ>
2.カチューシャ(ロシア民謡)<マルスピアーレ>
3.流れよ、わが涙(J.ダウランド作曲、いけこ編曲)
4.白い花/サルタレッロ(C.ネーグリ/V.ガリレイ作曲、いけこ編曲)
5.3つのマンドラのための組曲3 R-274(たろーかじゃ作曲)
   1.樹海を馳せる 2.霧の海に沈む 3.星の海を見下ろす


演奏楽器は以下の通り

いけやん…マンドリン/マンドラ
たろさん…マンドラ
幾狭さん…マンドセロ/マンドラ

Iさん…アコーディオン

マルスピアーレの3名に加え、二部の1・2曲目の演奏にIさんが参加されています(後述)。


ワタクシ、演奏会でステージに上がる直前もステージに上がってからも、心臓がドキドキしたり頭に血がのぼってぼーっとなったり手に力もなくなりて萎えかかりたり、ってことがあんまりないので、自分はアガり難い人間だと思っていました。
しかし、よく考えてみると、本番演奏中に練習ではやらかしたことのないポカをやったり、見失ったことのない音符を見失ったり、練習して克服したと思っていたハイポジションを本番演奏中にきれいさっぱり忘れたり、ってことが頻発いたしております。
これは要するに、自覚症状がないだけでホントはアガっているんじゃないでしょーか。

幕開き(幕はありませんが)は、いけやん作曲「雪がきらきら」。
まだ雪が大好きだった子どものころの、雪の日の高揚感が懐かしい元気のよい曲なんですが、
ワタクシはこの曲、リハーサルの出だしで大ゴケしていたため、腰が引けた演奏になってしまいました。
いけやん、スマン。

しかし、客席が近い!
目の前にお客様!!
ワタクシ、自分から見てやや左側の席にお座りのやや高齢のご婦人と、何度もアイコンタクトをとってしまいました。
とてもアットホームな雰囲気です。

そんな礼拝堂内に、トーク担当:いけやんのご挨拶、マイク不要のミラクルボイスが響きわたります。
この日もイイ感じで地上3メートルあたりを漂うエクトプラズムから発声しています。
いけやんは、第一部の曲順が偶然「冬の曲→早春の曲→春の曲」という順番なのにこじつけて、カンペキな司会原稿を作成していました。

2曲目の「かたかご揺れる」は、たろさんの作った曲の中でも特に好きな曲です。
全体に小柄で華奢で、顔の造作の一つ一つが小さくて地味なんだけどよく見るとけっこう可愛くて、口数も少ないんだけど、微笑むと一重まぶたのオメメが糸みたいに細くなるのが見たくてつい色々世話を焼いてしまいたくなる、でも実は見た目よりずっとしっかりしていてたくましい、そんな風情の女の子のような……

う〜ん、中一のときの同級生だったミカちゃん元気かなぁ。
思えば彼女がワタクシにとって、トニオ・クレーゲルでいうところのハンス・ハンゼンだったかもしれん。

スミマセン、妄想スイッチはいりました。

もうちょっと一般的には、万葉集を主題にした日本画の、かたかご摘んでる清らかな乙女みたいなイメージの曲で……って、あまり一般的じゃないか。

えーと、そんなフィルター通さなくても、かたかごの花が風に揺れる可憐な情景を想起させる、とてもかわいらしい曲です。

この曲の後、マンドリン、マンドラ、マンドセロの順で楽器紹介をしました。
同じ形で大きさと音の高さの違う3つの楽器を並べて掲げると、お客様たちが感嘆の声をあげてくれました。
なんてすばらしいお客様たちでしょうか!
言葉での説明の他、いけやんがマンドリンで「オーソレミオ」、たろさんがマンドラで「ドラえもん」、幾狭がマンドセロでバッハ無伴奏チェロ組曲第一番「プレリュード」(の、最初の四小節)を弾きました。
もののみごとに試奏した曲のジャンルがバラバラですが、色々な可能性のある楽器であることが伝わったんじゃないでしょうか(後付け)。

3曲目も、たろさんの曲で「リラの雨ふる」。
今回の演奏会の練習をしているうちに、すごく好きになった曲です。
とても神経を使ってピッキングを綺麗に響かせるべき繊細な曲です。
そのつもりで練習したけど、さっぱり響かせられませんでした。
たろさんスマン。

「かたかご」は清らかな少女のイメージでしたが、「リラ」はスラっと背の高い綺麗ではかなげなお姉さ…………

失礼、またワタクシの妄想を開陳するところでした。

まあでも、「かたかご」の方はそっとてのひらに包んで見守りたい思い、「リラ」の方は手の届かない高みへの憧れ、っていうのはそれほど遠くないと思います。
実際、かたかごの花をじっくり見ようと思ったらしゃがみこんで見下ろしますし、リラは陽光に透けるのを目を細くして見上げる花なので。

この曲間のトークで、いけやんがワタクシに「マルスピアーレ」というグループ名の由来を尋ねる手筈となっておりました。
説明のための原稿とかも用意しようと思ってたんですが、バタバタしていて用意できず。まあ、言葉の足りないところはいけやんやたろさんが問いかけてくれるのにワタクシが答える形で補おうね〜、という事前の約束をしてあったのですが、
突然、天からナニかが降りてきたかのように、ワタクシの口から「マルスピアーレ」の意味やらどこの言語だやらマンドリン系の楽器とイメージがどう重なるやらどのような願いをこめたやら、ありとあらゆることが理路整然と立て板に水式に語られてしまい、他のメンバーと掛け合いをする余地なく終わってしまいました。
いつもの幾狭さんのカミカミの訥弁はどこへやら。
絶対ナニか憑いてました。

第一部のラストは、いけやんの「あなたにあげよう」です。
ここでワタクシは、マンドセロからマンドラに持ち替えますので、ト音譜をヘ音譜に読み間違えないようによくよく注意しなければなりません。
幸い、以前に同じメンバーで弾いたことがある曲だったこともあり、譜面の表記に気を取られて腰が引けるようなこともなく、この曲に関してはまずまず納得のいく演奏ができました。

以前にも書いたことがありますが、この曲のイメージは、小さな子どもです。
大好きな人に、自分のお気に入りのおもちゃでも道に咲いていた綺麗な花でもいつも楽しみにしているおいしいオヤツでも幼稚園で一生懸命作った工作でも何度も何度も読み返す絵本でも、ありとあらゆるものを与えたい。
そんな感じです。
ワタクシは非常に物欲の強い人間なので(たとえば、休憩時間にみんなで食べようとお菓子を持ってくる場合、異様に分量が多くなります。なぜなら、そうすれば均等に分けても自分の取り分が多くなるから。)、
自分の対極のものに対するあこがれを、この曲に持っています。


やっと第一部の記述が終わりました。文章長いよ俺……。


ここで牧師様よりショートメッセージがあります。
とても聞きたいのですが、我々は調弦があります。
急がねば、と思いきや、控室で調弦しながらでもしっかり聞こえました。

この演奏会が決まってから、この教会の所属する聖公会についてネットで調べてみたのですが、
「牧師様」というからにはプロテスタントかと思いきや、カトリックプロテスタントの中道的な宗派らしいです。元は(例の)イギリス国教会が源流のようです。
興味深かったので、演奏会後のお茶会で牧師様のお隣に座れたのをいいことに、恐れ多くも直接聞いてみたのですが、やはり「教皇との対立から分かれたものの、実際の中身はカトリックとそれほど変わらない」という当時の事情(わりと予想通り……)の他、スコットランド国教会がまた別枠であるとか、面白いお話をいろいろ聞かせていただきました。

そんなこんなで、いったい聖公会の教義とはどんな感じなんだろう? カトリックプロテスタントの中道とは? と、調弦そっちのけで耳をダンボにして聞いておりました。結果、

…………実家の檀那寺の住職の説経と、なまらかぶりました。

カトリックプロテスタントどころか、キリスト教と仏教の違いも乗り越えて、「人として善く生きるには」ということを突き詰めると共通するものが多いのかもしれません。
そりゃあ、ブッダとイエスが立川のアパートで同居しても違和感ないはずだよ。

第二部の1曲目は、いけやんのマンドリンとIさんのアコーディオンの二重奏で、「蘇州夜曲」です。

あらかじめ歌詞カードを配っていただいたのですが、お客様がほんとに一緒に歌ってくださったのが大感動です。
こちらの演奏会の担当をなさっている教会の方に非常にお世話になったのですが、その方が地元の合唱団の方でして。客席の後ろの方から朗々と歌ってくださったので、他のお客様も歌いやすかったのもあると思います。
ありがとうございました。

2曲目には、たろさんとワタクシも加え、マンドリン・マンドラ・マンドセロ・アコーディオンの四重奏で「カチューシャ」を弾きました。

Iさんは、クリスタルホールのウィンターコンサートで出番が前後&楽屋が一緒だったアコーディオン三重奏グループのメンバーで、教会とご縁がつながったのはこの方のおかげです。
当初はアコーディオン三重奏と我々マルスピアーレで1時間の演奏会の前半と後半にそれぞれ出演、みたいな青写真だったはずが、アコーディオンの他のメンバーの方々が出演されないということで、前半も後半もマルスピアーレが演奏させていただく形となったのですが、ぜひIさんとも合奏したいということでこのような形になりました。

この、Iさんのアコーディオンとの合奏が非常に楽しかったです
特に、セロとアコーディオンの一体感はワタクシの気のせいではなく、Iさんも同様に感じてくださったようです。
また、楽器の演奏だけでなく、Iさんとワタクシの一体感も気のせいではなかったと思います。

なんかもう、初対面のときからIさんとは初めて会ったような気がしませんでした。(※口説いているわけではない。)
というか、Iさん、Sound-Holeのメンバーでワタクシの相方・ぴよとキャラかぶってます。

教会での2週間前の練習で、礼拝堂のイスの端っこの段差につまずいてコケられたとき「あ、ぴよがいる。」と思いました。
さらに当日のリハーサルで、まったく同じ段差につまずいてコケられたとき、「もはやぴよとしか思えない。」と思いました。

ちなみに、ぴよとキャラがかぶるということは、ワタクシの母ともキャラかぶってます。
演奏会後のうちあげのときから、「まま」と呼ばせていただいております。
またぜひIさんと合奏したいです。

3曲目は再びマルスピアーレの3名で「流れよ、わが涙」を弾きました。
作曲者のダウランドは、イギリス国教会ができた時代の人で、カトリック信者だったために英国王室の音楽家としての出世が遅れています。
っていうか、カトリック国だからって自国と敵対してるスペインの王室と仲良くしてたら、それは自国で冷遇されるんじゃ……。

それはともかく、「流れよ、わが涙」は、悲しみの美しい成分を蒸留したような曲です。
ちゃんと弾ければ。

ルネサンス曲ですので、いけやんとたろさんはアドリブをバリバリ入れます。
ワタクシは芸がないので、ほぼ楽譜通り弾いています。
練習のときは、2人がどんなアドリブを繰り出してもタイミングは外さずに自分のパートを弾けたんですが、
本番であまりに斬新なのが出てきて(←たろさんのアドリブだっ!)思い切り外しました。
そして、その後の「1パートずつずれて入る」はずのところで、なぜかいけやんとそろって入ってしまい、ヤバい! と思ってずらしたら今度はたろさんとそろって入ってしまいました。
そのあと、何食わぬ顔で修正して本来の演奏に戻れたのが奇跡だと思っています。

続けて4曲目。同じくルネッサンス時代のイタリアの曲を2曲メドレーにした「白い花/サルタレッロ」。
マンドリン・マンドラ・マンドセロの三重奏で弾く曲としては一番気に入っている、シンプルで美しい曲です。

個人的には非常に好きなルネサンス曲ですが、お客様の受けはあまり良くないだろうと予測していました。
ところが、演奏会後のお茶会で、「流れよ、わが涙」から「白い花/サルタレッロ」の流れがものすごく気に入った、と言ってくださったお客様がいらっしゃいました。
ヨーロッパの香りがしたそうです。ああ嬉しい……。

第二部最後の曲は、たろさん作曲の「3つのマンドラのための組曲3 R274」です。
国道274号線をドライブするイメージの、疾走感あふれるカッコイイ曲です。マトモに弾ければ。

よりによって、第1楽章の入りで、幾狭さんが曲を止めてしまいました。

なんというか、アクセルを踏んでみたらギアがバックに入っていた感じです。
たろさん、スマン…………。

しかし、本当の恐怖は第3楽章に待っていました。
ハイポジション外しまくり、重音不発しまくり。
直前の個人練習で、なんとかハイポジの音が入るようになったと思ったのですが、リハーサルで合わせてみたらメタメタでした。
たろさん、ほんとにスマン………………。

礼奏の、たろさん編曲による「3つのマンドラのためのアメイジング・グレイス」は、弾いている自分たちを5メートル上空のエクトプラズムから見下ろしておりました…………。

演奏後のお茶会では、たろさんとIさんの即興演奏などもあり、とても楽しかったです。
手作りケーキの他、豚汁とおにぎりもごちそうになりました。うまかったです。
手作りケーキとママレードをおみやげとしていただきました。お茶会で出たケーキの中で一番気に入ったにんじんケーキが当たりました。嬉しかったです。
さらに、交通費という名目で過分な謝礼までいただいてしまいました。ワタクシ、熨斗袋の姿を見るまで、謝礼がいただける性質の演奏会だとは1ミリも考えておりませんでした。(むしろ、参加費を払ってないのに会場を提供していただいて演奏会をさせていただくような感覚でした……)
ほんとにごめんなさい。
帰るときはじめて、教会で作ってくださった演奏会の素敵な立て看板に気付き、記念写真を撮らせていただきました。

お世話になった教会のみなさま、聴きに来てくださったお客様、地元からはるばるアサヒカワまで来てくださった同僚のMさん、一緒に弾いてくださったアコーディオンのIさん、いけやん、たろさん、ありがとうございました。

幾狭さんの連休・2013

GWの予定

4月27日(土)…サッ○ー部の試合引率(アサヒカワ)
4月28日(日)…純然たる休日
4月29日(月・祝)…サ○カー部の試合引率(アサヒカワ)

5月3日(金・祝)…○ッカー部の試合引率(シベツ)
5月4日(土・祝)…サッカ○部の遠征引率(オビヒロ)出発・現地泊
5月5日(日・祝)…サ○カ○部の遠征引率(オビヒロ)・現地泊
5月6日(月・振休)…○ッ○ー部の遠征引率(オビヒロ)・試合後帰宅


…………休み無いとは聞いていたが。おそるべし、○○○○部。

ちなみにワタクシはシロートの副顧問なんで、28日は休めてますが、主顧問はセンバツチーム関係のお仕事してます。
前回の経緯があるので、主顧問(仕事熱心で腰の低い若者)は遠征の話をワタクシにふってくるのも遠慮がちでした。ワタクシが
「行きますよ〜(死んだ目)」と答えたら、
「ええっ!? 行ってくださるんですか?! ありがとうございますっっ!!」って反応でした。 

幸い、遠征以外は現地集合・現地解散ですので、4月27日からアサヒカワに2泊してます。
28日の夕方から夜にかけて、マンドリンユニット・マルスピアーレの練習を、会場アサヒカワで入れてもらってます。
この連休で唯一の楽しいイベントがマンドリンの練習。


27日〜29日の3連休(休?)、うまれてはじめて車でアサヒカワまで往復しました。
(※アサヒカワから前任地まで引っ越したときは、業者に車の移動を頼みました。)
2回の試合会場と常宿が、全て現住所からアサヒカワまでつながってる同じ国道(及びその延長線)上にあったのと、
荷物がとんでもない量だったのとで、なんとか車で行けないか地図を見て検討した結果、
やっぱり列車で行こうという結論に達したのですが、
当日の朝に寝坊して列車では間に合わなくなったので、急遽車で行ったのでした。

ハンドル握ってる100kmの間、ずっとノーミソパニックでした。
特にロータリー。どーやって入ってどーやって出たか、記憶にありません。
山の中の一本道を走るのにはだいぶん慣れましたが、やはりそこそこ都会を走るのはオソロシイです。
なんとゆーか、周囲の車がワタクシの車のあからさまにアヤシイ様子を見て警戒して気遣ってくれたおかげで事故らなかった、という気がします。
みなさんありがとう。そしてごめんなさい。


ところで、この休みなしのブカツの顧問のわずかな救いが「現地集合・現地解散」なのですが、
どうも町の方で現在「各ブカツ・年2回以内」のバス使用を「無制限」にする予定があるらしく、
先日のホゴシャ会で「もしそうなったら、ぜひ毎回活用してほしい」という話がでました。
そうなると、我々が引率する時間が往復で5〜6時間の移動の分、増えることになります。

ホゴシャの方々もこれだけ頻繁に送り迎えするのは大変なので、朝集合してから夕方解散までインソツしてもらいたいというお気持ちはわかります。
だから、毎回バス使用が可能ならば、自然な流れでそうなるのが当然でしょう。

しかし、顧問はホゴシャさんのように「何家族かが乗り合わせで交代で送り迎え」みたいなことはできず、
アップやらダウンやらミーティングやらあるから試合時間以外もフリーにならず、
家族で来てたらできるであろう「街に出たから帰りにどっか寄ろう」もできず、
全くもって毎週末も朝から晩まで「おしごと」になっちまいます。

バスの使用の年2回制限に変更がないことをせつに祈ってもバチは当たらないですよね……

忙中忙有り

春休みになりました。
センセーという職業にとって、もっとも忙しい季節の到来です。
まじ忙しくて眩暈がします。


そんななか、1月末に車庫にサイドミラーをぶつけて壊して以来、車を運転していませんでした。
フロントガラスにもヒビを入れてしまったし、前駆なのでこの冬の大雪で何度も埋まって出られなくなったし、今は製造されてない車種で修理に出すたびに部品を手に入れるのに時間がかかってたし(特に今回のフロントガラスがやっかいらしい)、思い切って10年乗ってた車を買い替えることにしました。

ちなみに、10年で1万キロ乗ってません。
愛車のクロスバイクの方が、絶対長距離乗ってます。

そんなわけで、町内の車屋さんに中古で四駆の安いのがほしいと要望を出していました。

3月末まで連絡が無かったんで、忘れられてるに違いないと思ってたら、先日車屋さんから電話が来ました。

どうやら、こちらの要望の一番のポイントは価格であることががっつり伝わったらしく、探すのに時間がかかったようでした。
予想外に廉価でした。
車体がまっかっかでかなり恥ずかしいですが、この価格でしたら外見が気に入らないことなどたいした問題ではありません。
車なんぞ走りゃあいいんじゃ。最低限丈夫ならオッケーじゃ。

役場やら保険やら手続きが非常に面倒くさく、買い替えたことを後悔したりもしましたが、今日やっと手に入りました。
ここ数日はいつでも車屋に行けるように代金分の現金を持ち歩いていたのに、車屋の営業時刻までに退勤することが難しく、大金を抱えたまま自宅と職場の間を無駄に往復してました。バスで。
今日やっと支払いを終えて大金を持ち歩かなくて済むようになったので、ほっとしています。


だがしかし、大雪で車庫をつぶしてしまったので、その後始末をしなければなりません。
とてもめんどくさいしモノイリです。
例年は、一冬に2〜3回、車庫の屋根雪をおろすのですが、この冬は忙しくて1度も下ろせないところに異常気象の大雪でしたので、古い車庫には耐えきれんかったようです。
ちなみに裏のお宅の車庫もつぶれてます。
申し訳ないけど、雪が解けるまで放置させてください。


さらにさらに、今回の異動で職場の職員数が一人減ることになったため、古すぎる住宅に住んでいる人が一人、空いた少しはマシな住宅に引っ越すことになりました。
古すぎる住宅に住んでる職員の中で一番年上はワタクシでしたので、該当者はワタクシです。

というわけで、4月1日、町内の別の住宅に引っ越すことになりました。
じゃっかんマシな住宅に移れるのは嬉しいです。
車屋さんで現在どこに住んでるか言ったら、従業員のおじさんの一人が

「え〜っ! あの住宅、まだ人が住んでんの?! 俺が小学生の頃、既に古かったぞ!!」

と驚いてました。
すくなくとも築40年以上です。

じゃっかんマシな住宅に移れるのは嬉しいのですが、忙しくて鼻血がでそうです。

Blog更新してる場合ではないのですが、期末テストの前にはドカベンをいっきに読み返したくなるのと同様で、息抜きは必要ですよね。


ついでなので、個人的ニュースを2つほどUPしときます。
悪いニュースと良いニュース、どっちがいいですか?




って、リアルタイムで答えるのが不可能な質問してもどうしようもないので、悪いニュースから。

来年度のブカツ、サッ○ー部の副顧問でGOです。
年中無休確定。

いや、当初の予定通りバ○ー部の副顧問だったら、週末の試合が月1〜2回くらいで済んだんですが、
毎週土日に試合のあるサッ○ー部が主顧問1人体制に決まりかけていたので、思わず引き受けてしまいました。
まあ、7月に最上級生が引退したら廃部が決まってる部があって、そこの顧問が1人サッ○ー部に途中参戦して3人体制になりますんで、そしたら交代で休みを取ることも可能になるかと思われます。

新年度一番のサプライズ人事、「幾狭センセー、サッ○ー部担当!」でした。


次に、良い方のニュースです。

先日アサヒカワのクリスタルホールで行われたウインターコンサートに、
マンドリンユニット「マルスピアーレ」として出演してきたのですが、
それを聴いてくださった方からお話がありまして、

アサヒカワの教会で演奏会をすることになりました。

6月1日の予定です。詳細が決まりましたら、あらためてお知らせいたします。

ウインターコンサートでは出番が15分でしたが、
今度は中ほどの牧師様のお話を含めて60分、正味45分くらいの演奏になりますので、
練習も3倍は必要になるかと思われます。

幸い、サッ○ーの試合のほとんどがアサヒカワ遠征だそうですので、
「試合に楽器持ってって練習場に直行」になりそうです。

このようなお話をいただいて、非常に嬉しいです。
嬉しいけど、新年度アタマの忙しさを考えると鼻出血多量で死にそうです。

一昨々々々々日、演奏会に出ました。(後編)

当日朝、起きて窓から外を見て最初に感じたのが

「……お客さん、来るんだろうか?」

でした。

この日、アカヒカワの天候は、雪。カミカワ地方は、大雪 風雪 雷 なだれ注意報が出ておりました。

会場の大雪クリスタルホールに行くと、
「たいせつ」クリスタルホールというより「おおゆき」クリスタルホールという感じになっています。
除雪が追いついていない歩道をふくらはぎまで埋まりながら進み、なんとか建物に入りました。

昨年度は12月だった「ウインター・コンサート」が、今年度は3月になったんだなぁ、と思っていたのですが、実態は3月でもやっぱり「ウインター・コンサート」でした。

そんな悪天候の中、道東からトンボ返りしたたろーかじゃさんは、午前中の当日リハーサルに滑り込みで間に合いました!
素晴らしい!
睡眠時間は、2時間くらいだったようです。

当日リハでも、クリスタルホールの音響のすばらしさを再度感嘆しました。
以前にこのメンバーで、チーム名「ドラの穴」としてサッポロの教育文化会館大ホールで弾いたときは、おたがいの音がステージ上では全く聴こえなくて往生したものでしたが、
ここクリスタルホールでは同じステージ上の仲間の音が、ものすごくよく聴こえるのです。
ともすれば、ひとつ置いて隣のいけやんの音が、隣に座ってるたろーかじゃさんの音をかき消すくらい響きます。

前日リハ、当日リハ、本番と、都合3回このホールで合奏できたということだけでも、ここに来た価値はあるというものです。

リハ後、館内のレストランで昼食をとり、開会行事に参加してから楽屋へ向かうと、入り口の前に既にお客さんの列ができていました。
そして、その最前列の数名は、いけやん(※地元民)を見にいらっしゃった方々でした。

アサヒカワ市民マンドリンでお世話になった方もいらっしゃっていて、お菓子を差し入れてくださいました。
ありがとうございます。

ワタクシも当初の予定では、職場の同僚1名とサッポロ在住の母(アサヒカワに行く用事をこの日にぶつけると言ってくれていた)が見に来てくれるはずだったのですが、さすがにこの日の天候では無理でした。


さて本番。

ステージに出ると、客席最前列のかぶりつきに、いけやんのお客様たちがズラ〜〜〜〜っと並んでいるではありませんか。
かえって緊張が抜けました。


1曲目に弾いた「Neĝo brilas 〜雪がきらきら〜」(いけやん作曲)と、2曲目の「流れよ我が涙」(ダウランド作曲)は、
いけやんが練習時録音を YOUTUBEいけやんのチャンネルにUPしましたので、よろしければお聴きくださりませ。

 


ワタクシに関しては、緊張しなさすぎてミス連発でした。
あるいは、あがりすぎてボ〜っとなっていたのかもしれません。

練習中は全然やらなかった「マンドセロでマンドラの位置の弦を弾いてしまう」ミスを、よりによって本番にやらかしました。

さらに「アメイジング・グレイス」の、よりによってあの有名なメロディを担当するところで、まさかの「入り損ね」もやらかしました。

もともと下手ではあるし、本番で上手く弾けたためしもないのですが、今回くらい自分の演奏が不本意だったのも近年珍しいです。
いけやんとたろーかじゃさんは良い演奏をしていただけに、たいへん申し訳ないです。

いけやんは緊張がトークに出ました(私見)。
いや、聞いていた人に「緊張してる」と思われるような緊張ではありません。
ハリのあるよく通る声で全くよどみなく、流れるようなトークでした。
あのトークの8割がアドリブだとは、ステージ上のたろーかじゃ氏とワタクシ以外だれも気づきはしないでしょう。
台本通りでも持ち時間の15分ギリギリちょっとオーバーするかな、という感じだったのに、こんなに盛ったら完全に超過するよう〜、とハラハラいたしましたです。
(幸い、他の団体様が巻きぎみだったので、進行に影響は出ませんでした。)

そんなに緊張していた(私見いけやんですが、「R274」の「ジャ〜〜〜ン!!」と弾くところでは、しっかりいつものドヤ顔とドヤポーズでキメてくれました。

出番が終わってからも「翼をください」が終わるまではステージ衣装のままで、なんとなく気が抜けない感じでしたが、「翼をください」を弾いた後は

「終わった……なにもかも……」

が、思わず口をついて出たものです。





そして、通りすがりの他の出演者の方をつかまえて、記念写真のシャッターを押してもらったのでした。
緊張が解けてホッとした瞬間だったためか、なかなかイイ感じで撮れてましたよ。

…………モザイクが怖いですが、気にしないでやってください。

ステージ衣装のテーマは「禁酒法時代」……嘘です。
以前に「ドラの穴」名義で演奏したときのステージ衣装は「黒地に赤のワンポイント」でしたが、今回は「いけやんがピンク、たろーかじゃさんとワタクシは黒地にピンクのワンポイント」でした。

着替えた後、今度は客席で他団体の演奏を聴きました。

やはり一番印象に残ったのはアイリッシュハープです。
スコットランドの釣鐘草」とか、あまりの美しさに涙が出そうでした。
「いつも何度でも」も、よく耳にする曲ですが、ここまで美しい曲だとは気付いてませんでした。
いや〜、良かったです。
そして、ギネスが飲みたくなりました。

ここで、たろーかじゃさんは帰路に着きました。
あまりの悪天候に、「大事をとってアサヒカワに泊まったら」とすすめたのですが、翌日の仕事に穴をあけられないからと、道央に向けて出発しました。

いけやんとワタクシは最後まで聴きまして、それぞれ素敵な演奏だったのですが、なにしろ長時間だったので終演のころにはヘロヘロでした。
大臀筋が筋肉痛になる感じの疲労です。

よれよれと客席を立ってエントランスまで行くと、人が出入りしているわけでもないのに自動ドアが開閉していました。
怪奇現象かと思いきや、さにあらず。

猛吹雪で自動ドアのセンサーが誤作動を起こしていたのです。

この悪天候の中、会場まで足をお運びくださったお客様方、あらためてありがとうございました。


「これは……バス停まで歩く間に遭難するわ……。」

と考えた我々は、さくっとタクシー会社に電話しました。駅までならワリカンすれば数百円です。


幾狭「スミマセン、大雪クリスタルホールまで1台お願いします。」

タクシー会社「たいへん申し訳ありません、本日、悪天候のため営業を中止しております。」


くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」


と、えらいことになっておりましたが、そのままクリスタルホールにいても腹が減るばかりですので、しかたなくとにかくメシの食えるところまで歩くことにしました。

歩道は除雪が間に合ってなくて歩けないので、車道を歩きました。
車道も除雪は間に合ってなくて、車はみんな腹をこすりながら走ってました。

国道に向かっていたら、国道上をバスが走っているのが見えました。
運休にはなっていないようです。
バス停まで「八甲田山・死の行軍」みたいな状況になりながら歩き、風上に背を向けながらバスを待ちました。
すると、かろうじて流していたタクシーが先に来ましたので、拾いました。
心情的には、拾ったというよりは拾われたような感じでしたが。

途中で、たろーかじゃさんから「危機的な状況を脱した」旨のご報告を受け、一瞬安心しかけましたが、
内容は「何もない雪原から脱して両脇に人家があるところまでたどり着いたので、もう遭難の心配はない」というものでした……。


14階建てのビルの最上階、夜景がウリのお店で吹き荒れるブリザードを見下ろし、大移動するたろーかじゃさんを心配しながら、いけやんとワタクシはザンギやらピザやらチーズ盛り合わせやらを食べたのでした。
うまかったです。

〜終わり〜


追記:当日のより正確で簡潔な記録は、いけやんのBLOGを参照されるとよろしいかと。

一昨々々々々日、演奏会に出ました。(前編)

当初の予定では、当日中に「今日、演奏会に出ます」の続きをUPしようと思ってたんですが。
「今日、演奏会に出ました。」って。
さすがに力尽きました。

というわけで、3月10日(日)、旭川市大雪クリスタルホール音楽堂で開催されました、

「ウインター・コンサート」に、マンドリンユニット「マルスピアーレ」として出演してまいりました。


前日午後より会場にてリハーサルがありましたので、交通費+楽器2台を抱えての移動にかかる労力・時間と宿泊費とをてんびんにかけた結果、アサヒカワに泊まることにしました。

3月9日(土)は朝から不穏な天候でしたので、とりあえずJRほっかいどのHPで列車の運行状況を確認いたしましたところ、

「特急◎◎ 現在サッポロ駅に停車中」

とありまして、一瞬

「マジかよおおぉぉぉ〜〜〜〜?!」

となりましたが。

良く考えたら、サッポロに停車中の特急◎◎は下り、ワタクシが乗る予定の特急◎◎は上りでした。

このところ週末毎に荒天で交通網がおかしくなっているので、ちょっと疑心暗鬼にかられていました。

今回はアサヒカワよりあっちがわの天候不順なので、ワタクシの移動には影響ありません。やれやれ。

…………


アサヒカワより……あっちがわ?



…………



たろーかじゃさん〜〜来られるのかぁぁぁ〜〜〜!?


と、ひとの心配をしていて自分が列車に乗り遅れてはしかたがないので、とりあえず着替えの入ったリュックと楽器2台を背負って、雪の中を駅まで歩きます。

徒歩20分。

ちなみに、愛車のスターレット置くだけ号は、1月に車庫の壁に寄りすぎてサイドミラーを破壊して以来、車庫ごと雪の中に埋もれております。たぶん、バッテリーもあがってると思います。
フロントガラスにもヒビ入ってるし、製造しなくなってから年数経ってて壊すたびに部品の入手に手間取るし、前輪駆動でしょっちゅう雪に埋もれるし、この機会に買い替えようと思い、2月に町内の中古車扱ってるお店に相談に行ったのですが、たぶん忘れられてます。
雪が解けて車庫から愛車を出せる状態になるまで忘れててくれると好都合。(←もう掘り出す気ない。)

駅の跨線橋を渡って列車に乗り込み、背負った楽器をぶつけないように必死こいて身を細くしながら(嘘)通路を歩いて指定の座席にたどりつくと、

隣席のおばあちゃんが、ワタクシの座席も使って横になって熟睡してました……。

長旅でお疲れのようで気の毒でしたが、ワタクシもマンドラとマンドセロを抱えて指定席車両に突っ立ってるわけにもいきませんので、声をかけて起こしましたところ、たいへん恐縮されましたです。

座席の後ろのスペースに楽器をしまっていると(※そのために車両の最後尾の座席を指定した)、検札にきた車掌さんに、

「これは、マンドリンですか? いや、それにしては大きいですね。」

と尋ねられました。
なんか嬉々として
マンドリンの大きいやつなんですよ。こっちがマンドラで、これはマンドセロです。」
とか説明してしまいました。

単純に好奇心で質問されるだけでもけっこう嬉しいんですが、こういうことに関心や知識のある方に説明して、
「なるほど、大型のは低い音が出るんですね。いろいろな種類のマンドリンがあって、合奏するんですね。」
などとリアクションが返ってくるのは、さらに嬉しいです。

列車は、遅れてきた行き違い列車を待つために少々遅れたくらいで無事にアサヒカワ駅に到着しました。

無事についてしまうと、チェックインの時刻まで2時間余あります。

駅前のなんだかものすごくお洒落なお店に、夜逃げのような大荷物を抱えて入っていって場違いなカップル席に1人で座り、必要以上に時間をかけてブランチを食しました。
さらに、大荷物の中から伊藤 計劃の『屍者の帝国』(ハードカバー)を取り出して読みました。
お洒落なお店のカップル席で。
空気読め。

待ち時間を有効に活用した後、宿に入り、出かける用意をしていたらケイタイが鳴りました。
たろーかじゃさんからです。

「…………高速から降ろされました。」

がぎょ〜〜〜ん。

下り列車と行き違えたので油断してましたが、
アサヒカワよりあっち側は「外出を控えましょう」って呼びかけがあるくらいの悪天候です。
高速道路は通行止めになってしまったのでした。

「下の道を通って行きます。なんとか15時のリハに間に合うようにしたいのですが、可能なら順番を後ろにしていただけるとありがたいです……。」

というか、リハーサルに間に合うかどうかより、遭難せずにたどり着けるかどうかの方が心配です。


会場のクリスタルホールへ行くと、いけやんが既に到着してスタッフの方から説明を聞いていました。

リハーサルの順番について、事情を説明して後にしてもらえないか相談したのですが、スタッフの方のイスや譜面台の配置、ピアノ等の出し入れのリハーサルでもあるので、順番を変更するのは難しいとのことでした。
もっともな話です。順番通りにやらないと、本番でどんな不都合が生じるか予測できません。
そのかわり、リハーサルにメンバーがそろわなかった場合、中盤に設けられた休憩時間に5分程度時間をとらせていただけることになりました。
ありがとうございます。

我々の出番は2番目。
3番目に出演されるアコーディオン合奏の方とお話をしながら待っていると、1番手のチェンバロの方のリハーサルが終わりました。

たろーかじゃさんは……残念ながら間に合いませんでした。


いけやんと2人でステージに出ます。

クリスタルホール音楽堂の音響はすばらしく、ミスタッチもひときわクリアーに響きます。

1曲目、いけやん作曲「雪がきらきら」。
マンドリン・マンドラ・マンドセロの三重奏です。
マンドラの奏でる中音パートの重要性を、あらためて認識させられました。

2曲目、ダウランド作曲「流れよ我が涙」。
これもマンドリン・マンドラ・マンドセロの三重奏に編曲しました(いけやんが)。
この曲は元々いくつかバージョンがあり、その中のソプラノとバスの二重唱に近い仕上がりになったかと思われます。

3曲目、たろーかじゃ氏作曲 3つのマンドラのための組曲 3 「R-274」より 1.樹海を馳せる
4曲目、たろーかじゃ氏編曲 3つのマンドラのための「アメイジング・グレイス
いずれもマンドラ3台による三重奏です。
2ndマンドラと3rdマンドラで弾いたら、カラオケになりました。




…………良かった、本番じゃなくて


自分たちのリハーサルを終え、エントランスで水分を補給しているところに、たろーかじゃさんが到着。
無事に着いて何よりです。

混声合唱の方々の「会場のみなさんもご一緒に歌いましょう」企画に便乗して、我々マルスピアーレも楽器で参戦することになっておりまして、それのリハには3人そろって合流することができました。
曲目は「翼をください」。
他の団体も各々楽器をもったり美声を披露したりで合流するものと思ってたのですが、フタを開けてみればなんということぞ、合唱団以外の参加団体は我々だけでした。

そして、すっかり「マンドセロで素朴に男声パートを弾く」つもりでいたら、他の2人は(作曲やる人々だけあって)即興的にオブリガード入れたり、ばっちり盛ってきているじゃありませんか。
あわてて、歌がユニゾンになってる前半部分はベース音をなぞり、後半の三声に分かれるところから男声パートを弾くことにしてお茶を濁しました。

その後の休憩時間に5分いただきまして、なんとか3人そろってステージで弾いてみることができました。
スタッフの皆様は全団体が入れかわり立ちかわりリハやってる間ずっと出ずっぱりのところ、貴重な休憩時間まで使わせてくださいまして本当にありがとうございます。

出入りの確認も含めて5分ですから、弾けるのは1曲です。
迷わず「R-274」を弾きました。
全パートそろってるって素晴らしい……。

その後、3人が3人とも同じことを考えていたようでして、
急遽かつ非常に自然な流れで、楽器を持ってカラオケボックスに突入です。

たろーかじゃさんの車で移動中に、予約電話をかけました。

「3名で1時間です。おいくらになりますか? え? 歌い放題? いえ、必要ありません。ってか、ぶっちゃけ要るのはカラオケ設備でなくて音を出せるスペースなんで。はい、楽器の練習です。いえ、機材は要りません。アコースティック楽器です。……いえあの、そんなに大きいものじゃないので大丈夫です。」

そんな謎のやりとりを聞いている2名は大笑いしてました。

1時間びっしり集中して弾きまくり、ヘロヘロになってカラオケボックスを出ました。

そしてこの夜、たろーかじゃさんは外せない用事があって道東へ向かいます。

道東といえば、大雪原のどのあたりに道が走っているか目視はできず、地元の方は
「たしかこのへんで曲がるはず」
といってハンドルを切る、といった都市伝説(?)がマコトシヤカに語られる土地です。

さらに下り坂の天候の中、大移動するたろーかじゃさんを心配しながら、いけやんとワタクシはザンギやら串焼きやら生タコ七輪焼きやらを食べたのでした。
うまかったです。

〜続く〜

今日、演奏会に出ます。

本日、以前にお知らせいたしました旭川市大雪クリスタルホールでの「ウィンター・コンサート」に、出演してきます。

 会場:旭川市大雪クリスタルホール 音楽堂(旭川市神楽3条7丁目)

 日時:2013年3月10日(日) 13:00開場 13:30開演(18:40終演予定)

 料金:入場料無料 整理券が必要

   ※整理券配布場所
     ○カワイ楽器旭川ショールーム
     ○玉光堂フィール旭川
     ○ヤマハミュージック北海道旭川
     ○旭川市民文化会館
     ○旭川市大雪クリスタルホール ← 会場です

 クリスタルホールのHPに、チラシがUPされております。

今回は14組出演ということで、全部聴くと長丁場になりますが、出演ジャンルがさまざまで、楽しめると思います。
ピアノやギター、合唱、独唱、フルートやサックスといったメジャーな楽器や歌唱の他、チェンバロアコーディオンアイリッシュハープといった普段あまり聴く機会の多くない楽器にもお目にかかれます。
個人的にはアイリッシュハープがなまら楽しみです。


ワタクシたちは、マンドリンユニット「マルスピアーレ」として出演いたします。

出番は2番目。13:50頃から15分程度の予定で、以下の4曲を弾きます。

  1 Neĝo brilas 〜雪がきらきら〜(いけやん作曲)

  2 流れよ我が涙(ジョン・ダウランド作曲/いけやん(ほぼ)編曲)

  3 3つのマンドラのための組曲 3 「R-274」より 1.樹海を馳せる(太郎冠者氏作曲)

  4 3つのマンドラのための「アメイジング・グレイス」(作曲者不詳/太郎冠者氏編曲)

1・2曲目がマンドリン・マンドラ・マンドセロの三重奏で、3・4曲目がマンドラ×3の三重奏です。

1・3曲目は、メンバーによるオリジナル曲です。
いけやんと太郎冠者氏にとっては文字通り「自作自演」となります。

以下、楽屋落ち的ローカル情報

 1・2曲目では、ワタクシがマンドセロを弾いてしまいます。(スミマセン。)

 トーク担当は、マイク不要のミラクルボイスいけやんです。(でもマイク使用。)

 そして、太郎冠者氏は、超絶長距離ドライブで会場入り予定。

 現在アカヒカワの天候は、雪。カミカワ地方は、大雪 風雪 雷 なだれ注意報が出ております。

 たのむから無事に到着してください。

昨日、演奏会に出ました。

第42回マンドリン四重奏演奏会(日時場所等はこちら)に、Sound-Holeのみんなと出演してきました。

個人的には三連休の三日目ということで、このところ毎年やってる

「次の列車に乗り遅れたら演奏会に間に合わない!のに、仕事が終わらない!!」

っていうアレがなかったのは気分的にちょっとラクでした。

ただ、そうなると翌日が休日ではないので、演奏会が終わるやいなや特急に乗って帰らなければ、翌日の仕事に間に合いません。

というわけで、時間割を調整して、演奏会の翌日に休みをとることにしました。

偶然、ワタクシとツートップであからさまにババひいてる部署現在の職場では最もハードな部署にいる同僚の新人君も、同じ日に私用で年休でした。
マジメな新人君が、

「ぼくら2人ともいなかったら、残った人たち大変なんじゃないでしょうか? ぼく、がんばれば出勤できると思うので、出ましょうか?」

と言うのを、

「いい! たまに休むべ!」

と説得して、2人とも年休でとおしました。
半分くらい他の同僚へのイヤガラ……(げほげほ)

いえいえ、他の同僚たちも快く「あんたらたまに休め」と言ってくれましたよ。

この日、もっとも持ち授業数の多い2名抜きでの時間割を考えなければならない時間割係はたいへんアタマを痛めるハメに陥るわけなんですが、
その時間割を組む係は………………

………………ワタクシだったりします。

鼻血噴きそうになりながら時間割つくりましたよ(自業自得)。

んでもって、留守中どうしても自習になっちゃうところの課題を作ってたら、2月9日(土)は21時退勤になりました。

年休1日とろうと思ったら、休日が1日つぶれるということを知りました。

と、事前にいろいろありましたが、大きなトラブルもなく翌10日(日)には実家に泊まって楽器の練習をし、
当日も誰も遅刻せずに会場に集合して合奏練習し、
リハーサルもだいたい全部とおしつつ時間内におさめることができました。

リハーサルが終わって退場するとき、客席にいらっしゃったどなたかが拍手してくださったのですが、どなただろう?というのが後でメンバー内で話題になりました。
客席は暗かったので、目の悪いワタクシには音はすれども姿は見えず。
いけやんとぴよは、どなたかいらっしゃるのはわかったが、顔までは判別できなかったそうです。
そして、asakingは、拍手自体に気づいていなかったらしいです。
それはいつもなら、ぴよの役どころなんですが、asakingにもやっぱり集中しすぎると他のことが目に入らなくなるようなところがあります。
2人の共通点は、「ひよこキャラ」です。なにか関係があるのかもしれません。

結局、拍手された方がどなたかは、謎のままです。
幻の拍手の方をご存知の方がいらっしゃいましたら、ご一報ください。

リハーサルを見てくださったKさん(妻)が、いけやんに
「3曲目(五月の花盛り)は楽しそうに弾いてたけど、2曲目(パヴァーナ・イタリアーナ)はつまらなそうだったね」とおっしゃっていたそうです。
個人的には今回の曲で弾いていて一番楽しいのが「パヴァーナ・イタリアーナ」だったので、弾いている方の感じ方と見ている人にどう見えるかの間にはギャップがあるんだなぁ、ということを改めて感じました。

ちなみに、ワタクシは、弾いている間は楽しいのですが、顔まで楽しそうにする余裕がないため、
「つまらなそうに弾いている」と言われます。

いけやんはニコニコして弾くので、
「演奏を楽しんでいる」と言われます。
もちろんいけやんは演奏を楽しんでいるのですが、あの表情は、お客様にも楽しい気持ちになっていただくために必死に作っている笑顔なのだそうです。
(地顔が笑顔だって説もありますが。提唱してるのは、主に幾狭さん。)

並んで弾いてると正反対にみえますが、いけやんもワタクシも楽しんで弾いてますよ〜、と、この機会に無益なイイワケをしておきます。
ワタクシがお客さんサービスで楽しげな表情ができないのは技術的な問題(または地顔が吽形のため)なので、ご容赦くだされ。

リハーサルのあと再び練習を開始したのですが、飲食禁止の練習場所でasakingがあやうくうっかり豆乳のパックにストローをさしそうになったのをきっかけに、

「食事部屋が混雑する前に、早めに昼食をとってしまおうか」

という話になりました。

いけやんとasakingとワタクシは、相談の結果、

「2ヶ所ある飲食可の控室のうち、101号会議室の方はさっき見たら既に高校のマンドリン部の生徒でほぼ満員になっていたようだから、楽屋3の方で食べるのがよろしかろう」

という結論を出し、楽譜や楽器をケースにしまって弁当を持って立ち上がりました。

すると、その間ずっと練習に集中していたぴよが、はじめて顔を上げ、

「もうごはん食べるの? どこで食べるの?」

と尋ねてきましたが、誰一人ツッコミを入れず、

「楽屋3の方で食べるよ。101号会議室は、高校生で混んでたから。」

とフツーに説明している我々がます。


前回書いた通り、Sound-Holeの出番がめずらしく終わり近くでしたんで、
開演後も、出番までは落ち着かず、客席に他のグループの演奏を聴きに行ったり、練習場所で弾いてみたり、ウロウロしました。

そして、

「今、あんまり練習しすぎると、本番までに疲れてヘロヘロになっちゃうよ〜」

と、交互にたしなめあいながら、結局みんないつのまにか猛然と弾いてしまい、なめらかに指が動くようになったころ

「たぶん、今がピークだよね……」

と、じゃっかん後悔したものでした。

もちろんやっぱり本番直前にはピークを過ぎてヘロヘロになっちゃってます。

そんな落ち着きのない中でも印象に残った他団体様の演奏は、常連中の常連トロア・クプルスの「ムーン・リバー」でした。

メンバーの方のアレンジなのですが、途中から5拍子になります。
これがテイク・ファイブっぽくてカッコいい!!
そして、最後はアンパンマンマーチっぽく終わります。
これがまた、なまらカッコいい!!
さすがトロア!!

出番直前だったのに調弦の手が止まって、モニターの画面に目が釘付けになりました。どうしてくれよう。

本番の演奏は例によって、
ライトが当たって調弦がヨレヨレだったとか、
いけやんがハタで見ててわかるくらいガチガチにキンチョーしてたとか、
幾狭さんのトレモロが偏ってペッコペッコいってただとか、
いろいろな意味でいつもどおりでした。
大きなミスは、無かったと思います(たぶん)。

マンドセロが大活躍する曲が多かったため、常連出演者のみなさまから

「セロいじめだww」

と面白がられました。
ぴよさん、お疲れ様。

後で、やはり常連の低音研究室のNさんが、我々の弾いた「パヴァーナ・イタリアーナ」を気に入っていた由、伝え聞きました。
ワタクシ低音研究室のファンなんで、たいへん嬉しいです。
残念ながら今回はタイミングが合わなくて低音研究室の演奏を聴けませんでした。
CDの出来上がりが待ち遠しいです。
色々な意味で。

大学の後輩のY乃さんとK子さんが聴きにきてくれていて、久しぶりにお話できたり、いけやんの恩師が聴きにきてくださってたり、いけやんの縁のある方にハガキを出すという地道なPR活動も実を結んでいました。

大学のマンドリン部の先輩(道東在住)の方からお菓子のさしいれをいただいたのも嬉しかったです。

ワタクシの身内では、母が聴きにきてくれていました。
母には学生時代よりずっとワタクシの「演奏するときの姿勢が悪い」件について指摘されておりましたが、
この日はじめて、「姿勢良く弾けていた」と母に褒めてもらえました。四十路にしてやっと。

さて、前述のとおり翌日年休をとってありましたので、演奏会後はゆっくり一緒に弾いたメンバーと晩飯をともにすることができました。

場所はサッポロ駅ビルの飲食店フロアの中華料理店です。

幾狭さんが
「甕出し紹興酒」を頼んだら、
「亀田氏????」
と聞き違えたひとがいて、それをさらに
「亀出汁」
と勘違いした幾狭さんがいたりして、
演奏会が終わって脱力したとき特有の、どうでもいいことが非常に可笑しい素敵な時間を過ごすことができました。

やっぱり無理やり帰りの特急に乗らないで翌日年休とることにしといて良かった〜。

実家にもう1泊して、翌日。
昼の特急で帰宅しようとサッポロ駅に来まして、
同僚たち宛てに、うしろめたいお土産を選んでいると、駅の構内放送が耳に入りました。

「○○(目的地方向)方面の××駅と△△駅の間で、車両点検のため、○○(目的地方向)行き列車の運転を見合せております。」

あわててみどりの窓口に走り、駅員さんに

「乗車予定の特急◎◎が運休になるかどうかは、まだ決まっていない」

ことを確認しました。

どうなることか、次のお知らせを待つしかなさそうなので、とりあえず弁当を買って列車に乗る予定を変更し、駅のミスドで昼食をとりました。

ミスドを出て、さて中断していたお土産の購入を済ませてしまおうか、と「あまとう」のマロンコロンを手にとろうとしたところに次の構内放送。

「特急◎◎にお乗りのお客様は、8番線にお急ぎください。」

いきなり「お急ぎください」かよ〜〜〜〜っ!!

着替えの入ったリュックと楽器を抱えて走って改札を通り、階段を駆け上がり、特急◎◎になんとか乗車。

めでたく30分遅れで帰路につくことができたのでした。

同僚たち宛てのお土産は、無しです。